いい加減、先日11/23(土)に参加した600kmブルベの実装レポートを書こうと思います。
前回の準備編を投稿してから1ヶ月も経ってしまいました。
何故こんなに間が空いてしまったのかというと
私生活でいろいろあったのもあるんですが、なんといってもモチベーションが湧かず・・・
というのも、まずそもそも完走できなかったのと、まとめてしまうと
「ずっと平坦を走ってたら途中で膝が痛くなって、300km地点でリタイア」以上。
走りに関してはほんとに書くことがあんまり無いんですよね・・・写真もほとんど撮ってないし。
膝の痛みと向かい風に耐えながらとりあえず頑張ったというのをわざわざ文章にしてもしょうがないだろうということで書きかねてたんですが、
予告した手前、流石に書かないわけにもいかないので今回のブルベで得たいくつかの反省点を振り返る形で書いていこうと思います。
↓特に意味のない補給休憩の写真

【反省点①】トイレはコンビニでしない(CPを除く)
いきなりトイレの話で恐縮です
場所でいうと60km地点くらいでトイレがしたくなりコンビニに駆け込んだのですが
あいにく先客がおり、この人がまぁ出てこない。
多少イライラが込み上げたりもしましたが、この人もこの世の終わりのような腹痛に耐えてやっとここへ辿り着き、
その荒波を何とか鎮めようと闘っていたのかもしれません。そう思うと責められない。明日は我が身。
とりあえずその場で買った補給食を食べたりストレッチしたりして過ごしますが、イートインスペースがないので店の外からチラチラとトイレの様子を伺いながらで、体は休めどまったく気は休まりません。
それすらやり尽くし、意味もなく店内を徘徊したり興味のない雑誌を立ち読みしたりと無為な時間を過ごし・・・
途中から「もうええわ!」という気持ちもありましたが、一方「いやここまで待ったんだし・・・」「次のコンビニが空いてるとは限らん」という考えも湧いてきて何だかんだその場に留まり(完全に負け思考)
最終的に10分近くも待たされてしまいました。
1トイレのために10分のロス、これはエラいことです(しかもこの後更に時間をロスすることに・・・)
そもそもCPでもないのに、男子トイレが1つしかないコンビニで済まそうと思ったのが間違いだったのです。
CPのコンビニ以外でトイレに寄るなら、道の駅や公園など確実に即入室できる場所を選ぼうと固く誓ったのでした。
【反省点②】冬ブルベでワンピースを着ない
(またまたトイレの話になります)
準備編で書きましたが今回の、というか僕の冬ウェアはもっぱらは裏起毛ワンピース+レッグウォーマー派で、タイツは履きません。
以前はビブタイツを履いていたのですが、ペダリングのときに膝の生地が突っ張る感じが嫌で今のスタイルに落ち着きました。
6〜7年近くそれでやってきたのですが、今回そのスタイルを一新することを決意しました。
言うまでもないことですが、ワンピースやビブタイプのウェアは下を脱ぐためにまず上を脱がなくてはなりません。
夏なら何でもない手間ですが、今回のように着込んでいると
ネックゲイターを脱ぐ ➔ ベストを脱ぐ ➔ 腹巻きを脱ぐ ➔ ワンピースを脱ぐ
今回は着ませんでしたが、更に寒ければこれにアウターが加わります。
そして、脱いだということは当然着る作業が発生するわけで・・・
どんなにテキパキしても1トイレにつき2〜3分のロスタイムが発生します。
そして600kmの行程ともなればトイレ回数は10回、あるいはそれ以上になるはず。
つまりトイレだけで20〜30分が無駄になってしまうわけです。
制限時間40時間の中で30分のロス、これもエラいことです。
しかも今回、ワンピースを脱いだ際にバックポケットに入れていた財布ポーチを落としたことに気づかずに走り出してしまい・・・
幸い回収できたものの、3〜4kmを引き返して更に15分近くタイムロスしてしまう始末。
これも「ウェアを脱ぐ」という行為さえなければ起こり得なかったはずのアクシデント。
あと、この季節に上裸でトイレするって単純に辛いです。寒くて。
それがセパレートタイプのウェアにするだけで全て解決するのです。
ブルベでは「走りの快適性」よりも優先するべきものがあるということを痛感したのでした。
ちなみに、では今後どうするかというところで新しく購入したのがこちら

パールイズミの「ウィンドブレーク ハンディ タイツ」というビブなしのシンプルな冬用タイツですが、特徴なのはパッドがないこと。

何故普通のパッド付きタイツにしなかったかというと、以前パールイズミの冬用ビブタイツを使っていましたが
股とパッドの間に妙な隙間があったというか、とにかくパッドがお尻にフィットしなかったのがネックでした。
そのため、今回は対策としてこのパッドなしタイツと、同じくパールイズミのパッド付きインナーパンツの重ね履きで使用していくつもりです。
このスタイルなら替えのジャージを持たなくとも、最悪インナーパンツだけ変えればとりあえず一番重要なお尻周りの衛生状態をキープできるという副次効果も期待できます。
【反省点③】膝痛を原因から対策する
今回のリタイアの原因となった膝の痛み、実は発症したのは今回が初めてではありません。
2023年10月に参加した300kmブルベでランナー膝(お尻〜脚外側の筋肉の柔軟性不足等が原因で起こる怪我)を発症し、そのときは何とか完走したものの
1か月近くは痛みからろくにペダルを踏めない苦しみを味わいました。
それから1年間意識的にストレッチやマッサージ等のケアを行い、
400kmブルベも完走できたのでてっきり治ったと思っていたものの
今回180kmを超えたあたりで膝に痛みが出てきて「あぁ、またか・・・」と絶望感に襲われました。
信号待ちの度にランナー膝改善ストレッチをしたり筋肉をほぐすため肘をグリグリと脚に突き立てたりと誤魔化しながら走りましたが、300kmで限界を迎えリタイヤ。
ただ、終わってから整骨院の先生に診てもらってわかったことですが
実は今回発症したのは「ランナー膝」ではなく「ジャンパー膝」という別の怪我でした。
こちらは大腿四頭筋の筋力や柔軟性不足が原因とのことで、走行中のストレッチ等は全然見当違いのことをしていたと・・・
まぁ痛みが出た以上、わかっていても残り300kmは走れなかったと思いますが。
対策の方法はわかりましたが、筋力にしろ柔軟性にしろ直ぐに改善できるものではありません。
それまでブルベは無理なのか・・・と肩を落としたところ、整骨院の先生から耳よりな話が。
何でも僕の足は右側だけ内反が強いとのこと。
要するに右脚だけ内側に反っていて、土踏まずの部分が通常以上に浮いているわけです。
そのため、ペダルを踏む度に足の浮いた部分がシューズの中で潰れ、膝が内側に入ってしまっていた様子。
ランナー膝にしろジャンパー膝にしろ、この膝のブレが原因であった可能性は大いにあるとのことでした。
そう言われてから自転車に乗ってみると、確かに右の膝が内側に入ってる気がする・・・
というか、左足はインソールのアーチ部分がちゃんと土踏まずにフィットしているけど右は明らかに浮いてる!
気づかなかったというか違和感に気づかないフリをしてたんですね・・・
ということは、この膝のブレを抑制できれば改善する可能性があるということ。
早速右足のインソールだけ、今までのものよりアーチのサポートが強いものに交換しました。


FLRのインソールを、右足だけ黄色(ローアーチ)から青色(ミディアムアーチ)に交換。
(写真はシューズに入れてない方で撮ったので左右逆ですが)
これで左足同様、右足もアーチがちゃんと土踏まずにフィットするようになりました。
気持ち今までよりペダルを踏み降ろしたときに膝が安定するようになった気がします。
さらに整骨院の先生曰く、膝の屈曲が小さくなるほどジャンパー膝のリスクは小さくなるとのこと。
そのため、現在はブルベ時よりもサドル高を上げて後ろに引いたポジションに変更しています。
ジャンパー膝だけを意識するならもう少し上げても良さそうなんですが、
上げすぎると今度は足が伸びすぎてランナー膝のリスクが高まるとのこと・・・難しい。
【反省点④】人のペースに乗っかった方がいい場合もある
今回、トイレタイムで30分もロスしてしまったのでほとんどの参加者に追い抜かれてしまい
1つ目のCP(140km地点)についた時にはちょうど他の参加者が休憩を終えて出発しようというところだったのですが
ブルベでは他人に惑わされず自分のペースを守り続けるのが鉄則だと今まで思い続けてきたので
元々予定していた時間通りがっつり休憩をとってしまいました。
その結果、国東半島を周って中津までの約150km猛烈な向かい風・横風と一人で戦い続けることに・・・
↓苦しみながら辿りついた国東半島のラクダ(CP)

膝痛からは逃れられなかったとは思いますが、もし他に一人でもローテーションできる仲間がいれば
体力的にも精神的にもかなり消耗を避けられただろうなと思います。
たらればを言えば、CPに到着した時点でギリギリ他の参加者もいたのだからとりあえず補給食だけ買い込んで、多少無理してでも他の参加者達のトレインに乗っかるべきでした。
まぁそもそも、これもトイレのロスタイムがなければ起こらなかった問題だったのですが・・・
今後のブルベでは、出走前の計画をあえて崩す判断力も身に着けなければなと思いました。
以上、今回の反省点でした。
ほとんど自分への戒めとして書いた記事ですが、もし誰かのサイクリングライフに少しでも役に立つ話になっていたら幸いです。
とりあえず今年は早い内に200〜300kmのブルベをクリアして、
後半の400km〜600kmに向けて下半身の筋トレとストレッチに励みたいと思います。
それでは。